2011年度小原ゼミ選考経過について
以下、小原先生より。
すべての志願者の皆さん。当事者である志願者が知ってしかるべき情報は、こちらから自発的に公開するのが当然だろうと思います。そこで今回の選考経過について、個人のプライバシーに立ち入らない範囲で、おおよそのところをお伝えします。
まず結果に関してです。31名の学生が応募し、そのうち18名を合格、13名を選外としました。定員枠いっぱいまで採りましたので、2次募集は行いません。
つぎに具体的な選考方法に関してです。基本的な判断材料は、(1)志願書類、(2)面接時の応答、(3)課題レポートの3つで、これらそれぞれのパフォーマンスに関して、S(30点)、A(20点)、B(10点)、C(0点)の4段階で評価を与え、合計点を出して順番をつけました。ただしその際、学習達成度や問題意識・意欲だけを尺度とするのではなく、キャラクターやジェンダー、それに少しだけですが出身地域それぞれのバランス、今後期待できる伸びしろといった点も加味して評価しています。
その結果、定員枠18名のうち13名がまず決まり、残り5つの椅子をめぐって同点者7名が当落線上に並ぶことになりました。その7名に関し、もう一度上記の観点から見直しを行ってまず4名を合格者として確定し、残り3名に関しては迷いに迷った末、結局、有意な差をつけやすい(3)課題レポートのでき具合を基準にして合格者1名を絞り込みました。
今回は定員枠上限まで合格者を出さずに椅子を残し、2次募集で再チャレンジしてもらうやり方も考えたのですが、最後に迷うのは同じことですし、選考方法はできるだけシンプルなほうが公平・公正・透明性を確保できると判断して、1次募集のみで終えることにしました。
申し上げたいのは2つです。1つ目に、選考はわたしにできるかぎりで誠実に進めたつもりです。面接も1名あたり約10分の予定でしたが、皆さんには用意してきた述べたいことがあり、また、こちらとしてもそれを遮らず、助け舟を出したりしながら多面的に質問をしましたので、結局、平均約20分を要することになりました。合計時間でいうと、1日目は約6時間、2日目は約4時間かけています。その分、待ち時間が長くなってご迷惑をおかけしましたが、きちんとした選考を心がけた結果だと受け止めてくださるようお願いします。
2つ目に、確かに選考には慎重を期したけれども、選外の志願者の相当数は当落線上か、それにやや及ばないだけの評価であったということです。わたしの鑑識眼が足りず、志願者のほんとうの実力を見抜けなかった場合もあるでしょう。どうか落胆しすぎず、学内外のさまざまな機会を利用して学びたいことを学び、深めてください。
なお、選考経過に関して、今後、志願者からの個別の問い合わせには応じないことにします。意味ある回答をしようとすると、他の志願者の実情についても具体的に踏み込み、プライバシーに立ち入る可能性が高いからです。どうぞご容赦ください。
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